環境設計(装置開発)

立ち上げ当初は本当に何も無かったので、何でも作りました。最近になって研究室らしい設備が整ってきましたが、何でも自作の精神は僕の中で今でも生きています(学生がどう思っているかは不明)。

最近は、環境材料•構造材料全般に生じる微細な歪み(ポアソン比、ヤング率、曲げ、剪断特性)などの精密測定に興味を持っています。

最近の主力装置

粉末エックス線回折装置

材料の詳細な結晶構造解析が可能。室温から15Kまで(左側光学系)と、0.2Kまで(右側光学系)の幅広い温度領域での測定が可能です。大学連携研究設備ネットワークを通じて、全国の大学•企業との共同研究を受け付けています。

 

(株)リガク製Mini-Flex II

室温での結晶構造解析が簡単にできます。

ブリッジ回路を用いた微小抵抗変化の精密測定法

4年生の卒業研究で制作した簡単な回路です。おそらくセンター試験レベルの知識で制作可能ですが、この回路と歪みゲージを組み合わせると10-5オーダーの微細な歪み測定ができます。さらに下の写真のように極低温研究室のPPMS(物理特性測定装置)と組み合わせる事により測定の自動化•高速化•高精度化が可能となりました(特許出願中, 特開2012-110431)。

各種冷凍機

極低温研究室に設置。液体ヘリウムを使います。1.5Kまで冷えます。熱膨張測定に使用。

 

2Fの水工学研究室に設置。10Kタイプと4Kタイプの2台あります。熱膨張と交流帯磁率の測定に使用。

 

装置制作の様子

何でも作ります。例えば...

カタログショッピングで配管部品を買って来て...工具で組み立て

壁に穴をあけて...

先ほどの部品を固定。実験装置へ冷却水を送ります。

 

しんちゅう棒を拾って来て技術支援センターで加工...

電気炉に取り付けました。ここに計測器を取り付けて真空度を測ります。